スマートコントラクト

スマートコントラクトとは

スマートコントラクトとは

単に暗号通貨を通貨としての機能のみならず、その通貨の授受をもって契約の履行(条件確認や署名など)を自動的に行なう機能も備わり、その機能を成立させているのがスマートコントラクトです。

こちらは契約の条件確認や履行までを自動的に行ない、スマートにコントラクト(契約)を行なうための技術となります。

暗号通貨とは?の記事内で、以下のようにご説明しました。

特定のサービス内でのみ貨幣価値を持つものとしてオンライン上で全世界に流通する、国家が発行する通貨“ではない”通貨

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これに関して、暗号通貨は単に通貨としての機能のみならず、その通貨の授受をもって契約の履行(条件確認や署名など)を自動的に行なう機能も備わっています。その機能を成立させているのがスマートコントラクトというわけです。

スマートコントラクトの仕組み

スマートコントラクトの仕組みの概要は次のとおりです。
スマートコントラクトの仕組み

1.契約定義

契約条項をプログラムで定義します。

2.イベントの待機

ある期間に契約の対象としている資産や情報の動きをチェックします。
チェックしている情報が事前に定義した条件に合致した場合にのみ、決められたイベントを発動します。

3.契約実行・価値の交換

イベントが発動されると、契約条件に従って処理が実行されます。

4.支払い・精算

ビットコインのようなブロックチェーン上でやりとりされているデジタル資産の場合は、「3」で説明した通り自動的に取引が精算(終了)されます。一方で、ブロックチェーン外の物理的な現物資産(物品や不動産など)の場合は、最終的なモノの取引を見届けてから、ブロックチェーン上の取引が精算(終了)されます。

以上をまとめると、スマートコントラクトは

「事前に契約内容をプログラム上に定義することにより、契約実行の際のアクションを引き金に、自動的に実行される仕組み」ということです。

そして、このスマートコントラクトの仕組みには代表的な2つのタイプがあります。

マルチシグ

これは、複数の人が署名して初めて契約履行となる仕組みです。

たとえば、製造者Aさんと販売者Bさん、そして購入者Cさんという三者でなんらかの売買契約をし、支払いを暗号通貨で行なうものとします。その際、たとえばCさんがBさんに購入代金を送金する際に、CさんとBさんの署名のほか、Aさんの署名もなければ送金されない。というような設定ができます。

この仕組みにより、送金の安全性を高めているわけです。

<マルチシグのイメージ(ざっと眺めるだけで結構です)>
マルチシグのイメージ

オープンアセット・プロトコル

こちらは、マルチシグよりももっと多様な契約内容を実行するスマートコントラクトです。

たとえばさきほど例に挙げた取引では、「Cさんが商品を受け取ったことをオンラインで通知すれば自動的に代金をBさんの口座に振り込む」というような内容が組み込めます。

この仕組みは、契約がすぐに自動的に実行されるので、不正や詐欺を働く時間を与えないという大きなメリットがあります。

それ以前に、スマートコントラクトの履行履歴はブロックチェーンに記録・公開されていくので、もはや不正や詐欺を働こうにも働けない形となっています。

さらには、さまざまな契約内容を組み込めるので、紙の契約書を作成する必要がなくなります。そして、条件が揃わなければ自動で実行されないため、物理的には契約違反ということが起きず、訴訟関係も大幅に減ると言われております。

以上がブロックチェーンとスマートコントラクトについての説明でした。

難しかったかもしれませんので簡単にまとめますと、ブロックチェーンとスマートコントラクトにより、今までの送金や契約は、下記の表の右側のように「効率的で、便利」な形に変えてくれるものなのです。

そして重要なことは、全世界に流通する暗号通貨にブロックチェーンやスマートコントラクトが採り入れられていることにより、

たとえばお互い面識がなく、住んでいる国も違う2人の個人が取引や契約をする場合でも、全く不安なくそれを行なうことができる。さらに、第三者機関を介在させずに済むので、そのコストを支払わなくてよい分、たとえば売り手は高く売れて買い手は安く買える

という、今までは考えられなかった画期的な取引や契約が可能になったことです。

この事実は、暗号通貨の将来性を大いに感じさせてくれるものだと思いますが、いかがでしょうか。

それでは、今回のお話はここまでです。

ありがとうございました。