暗号通貨市場は、様々なニュースが飛び交いつつ、将来の上昇パワーを貯めてつつあるようにも見えますが…
そんな中で、ヘッジファンドはどのように取り組んでいるか?を、元ヘッジファンドトレーダーよりお伝えします。
彼は、知り合いのヘッジファンドトレーダーも多く、「彼らの手法に沿って、少し先回りしてトレードする」という手法で、長年利益を積み重ね続けています。
彼らの現在の手法を、特別レポートとしてまとめてもらいましたので、是非ご覧ください。
ヘッジファンドの動向特別レポート
現在のビットコインですが、概ね60万円~90万円で推移しています。
知り合いのヘッジファンド仮想通貨部門のチームですが、
夏辺りから非常に大きな収益を挙げている模様です。
今年春先までの彼らの収益モデルとしては、
- ビットコインショートによる短期先物取引をメインとする
- 現物長期保有
- ビットコインとその他アルトコインのアービトラージ
でポートフォリオを組んでいたようですが、現在はそれらに加えて、
ビットコインFXによるレバレッジ取引
が収益のメインとなっているようです。
これはドル円やユーロドルの売買と同じように、価格の上下動によって値幅を取っているトレード方法です。
そして、これらのビットコインFXを行う為の証拠金は「ビットコイン」が必要となりますので、
- →彼らは現物のビットコインをドルで購入して
- →そのビットコインを証拠金として取引所に送る
- →その証拠金を利用してロング、ショートのFX取引をする
という流れになっています。
この流れが主流になっている証明として、
「ビットコインは他アルトコインと比較して値下がりが軽微」
になっている事が挙げられます。この流れは今後しばらく続いていくと思われます。
つまり、ビットコインに参入しているヘッジファンドは、
- →2017年までの「値上がりを期待しての長期保有」から、
- →2018年春から「価格の上下によって利ザヤを抜いていくFX取引」に移行してきており、
- →そのビットコインFX市場は「(アマチュアだらけで、利益を得る事が)極めて簡単」という認識で、
- →今後もこの流れは続いていくだろう
と考えているという事です。
となると、ビットコインFXのメインプレイヤーである彼ら大手ヘッジファンドとしては、2017年のような「ビットコイン価格が一方的に上昇したりする誰でも持っていれば利益になる」値動きは好まない訳で、むしろ上下動が激しく行われるような「ボラティリティ大」の値動きが一番望ましいと思っている、と思われます。
彼らはこの市場でマーケットメイカーである事から、実際の値動きも彼らの希望通りになっていく可能性が高く、今後のビットコイン市場は以下のような展開が予測可能です。
ボラティリティを伴いながら価格が上下していく
筆者自身も現在仮想通貨を現物保有していますが、今後「非常に大きな値上がり」を期待するよりも、以下のような投資方針をイメージしています。
今後の上昇局面があれば利益確定を入れながらも価格が下落してくれば再度購入を検討する
また、FX市場となれば筆者の専門分野ですから、今後ビットコインFXの市場での売買での優位性があるか?を検討していく事とします。
どちらにしても短期的な側面で現在何かポジション操作を行う予定はありません。
再度情報入りましたら更新致します。
はい。ということで、ヘッジファンドの動向に関するレポートは以上です。
やはり 大口の動向が市場を決めるという基本路線を抑えた上で、今後の変化を注視していきたいと思います。
それから、
もう一つの気になる話題について。
上述の通り、ビットコインの下落と比べて、他のコイン(アルトコイン)の下落が大きく、特にイーサリアムの下落が大きいことが注目されています。
その理由としては様々な推測がありますが、以下のような論理がメジャーなものになっているようです。
ICOで集めたETHを現金化するため、ETHが売られて、値段が下がっている
しかしながら、分析によると、それは真っ向から否定されるようです。
下記のコラムは非常に示唆に富んでいます。是非ご一読をお勧めします。
要約すると、
- 統計的に言えば、イーサリアムと他のアルトコインの価格の動きには大きな差異はない。
- アルトコインの価格下落の主な理由は単純。
→流動性の欠如と仮想通貨市場に対する否定的なセンチメント。 - この否定的なセンチメントは昨年に突然起った人気爆発の反動に他ならない。
- 市場は周期的に変化し、非流動性の市場は恐怖と希望を繰り返す。
- 過度な楽観主義→過剰な悲観主義→新しいブル・マーケット(上昇相場)と移っていく。
ということで、これからも目が離せないのが暗号通貨市場ですね。では、本日のご連絡は以上です。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。